柳川に生まれ、柳川をこよなく愛した北原白秋。白秋が柳川の風景や人々の暮らしを読んだ歌碑が、川下りのコース上や町の中に見られます。
 「ついかがむ乙の女童影揺れてまだ寝起きらし朝の汲水場に」

 「色にして老木の柳うちしだる我が柳河の水の豊けさ」

 柳川の地で、歌を口ずさんでみてください。きっと、目の前の風景が体の中にふわっと染み込んできます。時代の流れの中で、変わり続けることで育まれるもの。そんな中でも変わってはいけないもの。白秋の歌は、人々が大事にし続けたい柳川のイメージを守り、共有するための鍵になっているようです。
 そして、懐かしい童謡の数々。知ってる、知ってるぅ。

「待ちぼうけ」
 待ちぼうけ、待ちぼうけ、ある日、せっせと、野良かせぎ、そこへ兎が飛んできて、ころり、ころげた、木の根っこ…

「雨降り」
 雨雨、ふれふれ、母さんが…

「からたち」
 からたちの花が咲いたよ、白い白い花だよ…

白秋を偲んで、文学者たちが柳川を訪れました。
 秋には、白秋の命日11月2日をはさんで11月1日から3日間、白秋祭が行なわれます。100艘にも及ぶ、どんこ舟が水上パレードし、水辺にはステージが作られ、白秋の歌などが披露されます。柳川が、一年で最も賑わう時期です。